喪主になることは大変少なく、人によっては一生のうち一度も経験しないことも多いです。
そのため実際に努めなくてはならなくなった場合、どのようなことに注意しどのような用意をしたらよいのか悩むこともあります。
地域によって葬儀の仕方も異なる
さらに地域によって葬儀の仕方も異なっており、親戚などの意見も参考にしながら進めなくてはならず、戸惑うことも多くなります。
喪主は葬儀においての責任者という立場にあり、葬儀会社や参列して下さる人の窓口となって葬儀をしっかりと滞ることなく進める役割を担っています。
適している人は故人と最も近い人であり、血縁関係が一番近い人がなることが多いです。
一昔前までは喪主になった場合、用意や窓口的な役割は他の人に任せて、自身は何も行わないことが正式なやりかただったのですが、近年では家族葬が増えたり少子高齢化になったりしたこともあり、葬儀の責任者という立場になりつつあります。
喪主になった場合いつまでも悲しみに暮れていることはなかなかできず、すぐに葬儀会社に問い合わせをして実際の葬儀について進めていかなくてはなりません。
法律で死後24時間を経過しないと火葬できない
日本の法律によって亡くなってから24時間をすぎないと火葬できないことになっていますが、日にちが経ちすぎてしまうのも良くありません。
そのため早急に葬儀会社と葬儀場所、宗派に属している場合は菩提寺に連絡をし、いつに行うかを決める必要があります。
さらに同時進行として医師から死亡診断書を受け取り医療費の支払いを済ませる、故人をどの場所に安置させるかを決めて搬送する、葬儀に参列してほしい人へ連絡をする、火葬場に同行する人にお願いをするなどのことを行います。
火葬場に同行するのは、近親者や親族のことが多いですが、地域によっては故人と親しい友人が同行する場合もあります。
地域差があるためどのようにしたら良いのかを自分一人で決めず、地域に詳しい人に相談をすると良いです。
細かな通夜や告別式のやり方は宗教や宗派によって異なる
通夜と告別式においては受付を誰に頼むのかを指示し、弔問してくださった方をお迎えします。
実際の式においてはこまごまとした実務には関与せず、参列してくださる人などの応対をすることが多く、丁寧に簡潔にお礼を述べなくてはなりません。
なお式ではお焼香してくださる人に黙礼をしますが、この黙礼は立って行うのか座って行うのかなど細かな通夜や告別式のやり方は宗教や宗派によって異なるため、事前に僧侶や葬儀会社と相談をしどのような流れで行われるのかを把握しておくと安心です。
一番の大仕事となるのは出棺時の挨拶となります。
この挨拶は亡くなった人の説明や思い、遺族としての決意や参列してくださった方へのお礼の言葉を入れることが大切であり、あまりにも長くならないようにすることがポイントです。
葬儀においては使用してはいけない言葉
葬儀においては使用してはいけない言葉がありますが、喪主の挨拶においても忌み言葉はあり、重ね重ねやたびたび、またまたや次々、続くといった不幸が続くような言葉や同じ用語を重ねる言葉は使用しないことになっています。
たびたびなどや続くといった言葉は使用してしまいがちなので、十分に注意してください。
なお、挨拶では火葬場や通夜、告別式など様々な節目で行われることが多いです。
そのため通夜や火葬場での挨拶は簡潔にし、告別式を少し長めにする、など工夫をすると同じような挨拶になることはありません。
その人が偲ばれるような内容であるとなお良い挨拶となります。
喪主の負担を軽減するために葬儀会社は存在しており、次に何をしたらよいのかを的確にアドバイスしてもらえることが多いです。
意外と公の手続きや銀行の手続きなどが多いため、他の人でもできることはどんどんお願いをするようにし、自分一人で抱え込まないようにすることが大切です。